【20180430】【化学】【難関大向け】 東大化学の元ネタ
どうもこんにちわ。アミノさんです。
本記事では、東大化学の出題から考えた時の元ネタという内容です。
本題に入る前に東大化学というのは昨今はベーシックな出題になっており、畢竟、正確な理解と計算力が求められているということになると思っています。その意味では今回の記事は少し前のトレンドについて考え方になります。京都大学や東京医科歯科大学には適用可能な部分もありますが、入試問題作問という観点での記事になります。
【1行まとめ】 東大化学の元ネタは国家公務員試験専門試験。
東京大学や京都大学といった大学では年度によっては、大学院試で出題されるような内容のうち高校化学でも解けるものを誘導つきで出題することがあります。ならば、大学院試を解けばいい?かとなりますが、大学院試は学科ごとにそれぞれ異なり、大学生が共通で学んでおくべき「化学」というものにはなっていません。
誰かがそれのスクリーニングをしてくれればいいですが大変です。しかし、実は国家公務員試験総合職試験専門試験と呼ばれるものは、選択式と記述式の問題で大学院試で出題されるベーシックな問題を簡単な形式(選択式等)でまとめてくれています。
この過去問を5年分ほどを整理して、高校生が解けるものに絞ると面白いように東大化学での傾向研究・的中に結びつきました。国家公務員試験の出題者が東京大の先生も入っていることが多いというのが背景にはあると思います。
一般的な予備校・塾では教材研究対象にはなりにくいですが、実はこういう視点もあります。
<具体的に的中にいたったものの一例(東京大)>
○2012年2番:ボルンハーバーサイクル、錯体の幾何異性体
○2011年1番:マリケンの電気陰性度、緩和法
○2010年1番:ミカエリス・メンテンの式
<具体的に的中にいたったものの一例(京都大)>
○2011年2番:気体の固体吸着 (2006年東京大学後期試験でも出題)